これからの明日を担う8人もの若者の尊い命が、
残念ながら、雪崩によって失われてしまいました。
心よりお悔やみ申し上げます。
この時期に季節外れの大雪。
マスコミは誰かに責任をかっつけようと、
後からいろいろ言っております。
が、
季節外れの想像以上の積雪。
誰か悪者を作ろうと後付けで、登山届がないか、ビーコンがないとか
いろいろ言ってますが、仮に引率の方が別の方でも、
結果は違っていなかったと思われます。
山にも行ったことない人が、変な正義感ぶってTVニュースで
いろいろ言ってますが、あとから言うのはなんでも言えます。
そしてTVニュースはいつも言いっ放し。無責任極まりない。
本来雪崩を想定していない場所でも、想定を超えた条件が揃えば
まさかの大惨事となりえます。
津波も、地震も、御嶽の噴火もまさかこんな事に。と、
はるかに想定を超えてしまった訳で
自然とは、いかに恐ろしいものか。
私的には、
一歩、山に足を踏み入れた段階で、
どんなに低山であっても、非日常的な世界。
命に係わるリスクが、必ずあると認識しなければならない。
と、そう私は思います。
ラッセルは新雪だったから、いい経験になると判断したと考えられます。
だた、何度も言うようですが、
山に一歩足を踏み入れたら、必ず命にかかるリスクを負う事を
理解する必要があります。
山とは、そういう所です。
言えることは、悪天候で山に行く事は、更にリスクが高くなる事を
皆が理解する事が必要です。
自然が支配する力の中では、人は無力です。
それを、まず謙虚に受け止める必要があると。私は思います。
ちなみに、表層雪崩は本当に危険です。
下の写真の中央部と上部ちょい右寄りの部分を見ると、
まるでナイフで切り落としたような断面。これが表層雪崩の落ちたあと。
もうちょい寄ってみると
ま、こんな状態で、雪が落ちた場合、高速で落ちてきます。
来たと思ったら、もうOUTです。
とにかく、何度も言うようですが、
山に一歩足を踏み入れたら、必ず命にかかるリスクを負う事を自覚して
自然を尊び、けっしておごらず、山に登れた事、無事、下山して家に戻れた事を
感謝しながら、山行を楽しむ必要があります。
私は、そう思います。